もゆが読む

読んで感じたことを記録していくブログ。

多動力 by 堀江貴文

自分のこどもが生まれてから、少しだけアクセルを踏み込めなくなった気がする。

仕事は多少しているものの、絶対量を減らした分の他人との関わりの割合は減った。その代わり圧倒的に家で過ごす時間が増え、活字を貪るように読むことが私のストレス解消になっている。

そんな時に出会ったのがこの本。

いくつもの異なることを同時にこなすのが多動力であり、いろんな業界の境目が溶け合っていくこの時代に必須能力であると説く。

多動力が必要という考えに、私は賛成!と無邪気に思った。石の上にも三年と私もよく両親に言われた記憶がある。興味は色んなことにあるくせに、何か気に入らないことがあると放り出してしまう私はただの飽き性だと思っていた。それを「飽きるというのは慣れて余裕が出たことだ」と肯定している。確かに。

ただ、大事なのは一度とことんハマることだと思った。飽きるのは良いが、自分がやりきった!と思う前に少しかじってみただけで、飽きたと自分に言い聞かせてやめるのは少し違う気がする。私は、前向きに飽きたい。

 

前に、ちきりん著の自分の時間を取り戻そうという本を読んだ。生産性とは?そしてそれを上げる方法とは?を説いた本だったが、ここでも厳選して時間を割こうという話が出てくる。したいことは人それぞれだと思うが、やりたくもないことに時間は確かに使いたくない。私は自分が食べるものを調理することが好きで時間も使いたいが、ただおいしいものを食べたければ人に作ってもらったものを食べる方がいいよね。

自分で全部抱え込むことが素晴らしいわけじゃないという思い込みを外す本が増えているのかな。自分が出来ないこと、得意でないことは人に頼るという文化?がもともとないのか、消えつつあるのか。

 

こどもがいるからといってどうしてアクセルが踏み込めなくなったんだろう?母親がやらなくても良いことなんてたくさんあるよね。私の中の1番はきちんとご飯を食べさせること。つつがなく育つように。あとは自分で決めてくれればそれでいいと思っている。彼が彼の人生を生きるように、私は私の楽しいことで埋め尽くしたい。とりあえずやってみてから考えよう。どうにかなるさ。

 

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)